ニガヨモギのタイラ的栽培方針
2016年6月7日火曜日。
ニガヨモギが成長期に入ったので育苗ポッドから8号菊鉢に植え替えました。
ニガヨモギの幼苗期をなんとかやりすごす - 密造酒と食 工房SHIIVA
↑前回の記事がまだの方はこちら
↓続きをどうぞ
種蒔きから80日目の出来事です。
成長期とはその名のとおり植物がぐんぐんと大きくなっていく時期であり、幼苗期のスローな成長スピードが嘘のように毎日草体が肥大してゆきます。
植え替えた8号鉢の直径は27cmです。
ちなみに
+1号するたび+3cmの計算で鉢の直径が広くなるルールがあります。
あくまで直径の広さだけで、高さ(根のはるスペース)は考慮しない謎ルールでもあります。
鉢を購入するときは注意しましょう。
8号鉢を選択した理由としては、個別の管理のしやすさから鉢を選びました。育成初年度の今年はニガヨモギの植生を見極めるのに重点を置きます。
日向日陰で成長にどれくらい影響があるのか?
水分多め少なめどちらが良い?
盆地特有の夏暑く冬寒い気温・気候にニガヨモギはついて来れるのか?
など。
風強し。ブォォォォ。
土に関してはPH調整されたバランス型の野菜用培養土をセレクト。
よって、ほぼ中性。栄養価はまずまず有り。
シルバーグリーンのリーフが美しい。
土そのものより重視したのはスムーズな水はけ。
根っこが腐ってしまっては元も子もございません。鉢底石は鉢全体の3割を占める。入れすぎた感はあるが、よしとしよう。
そして
成長期に入ったということは、もう化学肥料を使っても問題がない時期に突入したということでもあります。
タイラの栽培方針としては、化学肥料の適度な使用は有りだ。
理由を述べよう。
植物と戯れた経験のない人は有機肥料だけで作った野菜というだけでありがたがる。
ちょっと待て。
有機肥料と言えど
根から吸収される状態まで有機分が分解されなければ吸収できない。口(根)はあっても未分解の有機物は噛み砕けないし摂取吸収利用出来ないのが植物。
蟲や微生物の働きがあってはじめて植物は草体に栄養を取り込める。
つまりは
生命活動の完了した有機物。その生物の死骸を微生物が食べ消化する。
↓
更に細かく、食物連鎖の最上位である菌類によって消化・分解される。市販されている有機肥料はココ(特に発酵の終わったものは完熟肥料と呼ぶ)
↓
植物が吸収できる状態(分子量の小っさい物質)
というプロセスがあり、結果植物が吸収できる状態とは
イコール
化学肥料と大差ないよ。となる。
化学肥料は偉大だ。スムーズに効いてくれる。
天然物信仰はタイラには通用しない。
では
有機肥料と化学肥料の違いとはなんじゃい?となるが、単に効き目が現れるまでのスピードの違いだけだとタイラは認識している。
有機肥料→ボディブローでじわじわと
化学肥料→アッパーカット。ドゴッ一発KO
植物学を専攻している学者様が間違ってこのブログを見ていたら、間違った知識が拡散する前にタイラの暴走を指摘し止めてください。
実際に使用した化学肥料はHYPONeXの開花促進液0-6-4。
立ち位置は野菜用の培養土の補助としてファストブレイクを決めてもらう。
数字0-6-4は、植物の3大栄養素、窒素・燐酸・カリウムの割合を示し、窒素を全く含まない。
窒素は植物の体をつくるには良いが多すぎると葉ばかり茂って、肝心の香りや花穂の形成に向かないため「いらん」と判断した。
ついでに農薬についても触れよう。
農薬は人が直接口をつければ劇薬となるケミカル系は使わない。
アブサンの密造が目的なので、草体に残留農薬が残ってでもしたら毒を抽出してしまうことになる。それはアリエナーイ。
しかしながら、ニガヨモギには虫がつく。
ハーブ関連の書籍に書いてある、よくある一行、
ニガヨモギには虫除けの効果がある。とは嘘っぱちだった。
ナメクジに続き、アブラムシとのバトルが勃発する。
タイラは牛乳スプレーで対抗。
牛乳スプレーとは吹きかければ虫の体液を奪いかつ気孔(口)を塞ぎ干からびさせて殺す、白濁したなんとも残酷な兵器であります。
シュー。
シュー。
終わりなき戦い。
そこに結末はなかった。
やつらは無限に沸いてくる。
圧倒的な数の前には人の力など無力であった。
あった。
あった…。
…。
殺虫農薬は人が口にして良いもの以外は使わない。
これもタイラの栽培方針のひとつ。
アレルギーがある方もおられるので極力使わないし、収穫の1ヶ月前には使用をやめ収穫の際には圧倒的洗浄によって洗い流すようにしよう。
栽培方針をまとめると
化学肥料→有り
農薬→人間が摂取できるものはよし
アブラムシ→こいつら嫌い
と
なった。
↓続きはこちら