ニガヨモギ栽培2年目後半 優良株から種を採り、株数を爆増させる
2017年8月中旬
ニガヨモギの花が咲いたということは…種取りもできる!!
イエス!アイキャン
ニガヨモギ栽培2年目前半 やっと花が咲く。からのツジョン抽出 - 密造酒と食 工房SHIIVA
この記事はニガヨモギを純血統で簡単かつ迅速に増やす方法が書いてあります。
高濃度ツジョンをお求めの読者様は栽培方法の一つとしてお読み下さい。参考になればと思います。
で、
実は植物の種って買うと高いんです。
ほんの数グラムで数百円しますからね。タイラのように超たくさん増やしたい人にとってはネックになる問題でした。
しかも、ニガヨモギ原種で優良株だけ欲しいとなると自分で種取りするしかありません。ぐぬぬ。
どうするのか?
まず日本のヨモギと交配して雑種にならないよう近場に生えているヨモギは根こそぎ抜いておきます。
日本産のヨモギがどんな草体をしているか分からない方は画像で検索して下さい。
もよぎ
↑だいたいこんな感じ。
それらしい植物が生えていたら容赦なくブッコ抜きの刑が確定します。
どこぞの馬の骨から守ってねばな!
100%交雑を防げるわけではありませんがやることに越したことないでやりましょう。
次に親株の選定をします。
草丈が伸び過ぎず、花穂の色付きや香りの強い株を選びます。そして花が咲いた後も大事に育てます。
この時選んだニガヨモギが次年度以降の収穫にものすごく影響してくるので慎重に。
慎重に。
大事なので二回言いました。
そしてハーブ栽培関連の書籍には記されていないのですが、種づきを良くするために液体肥料の濃度を強めに変えます。
↑↑↑↑
妊婦さんて、バランスが良く高い栄養価の食事を必要とするからという理由でそうしたのですが、どうでしょう。
で、種が採れました。
うっひょーい。
このジップロック一つで市販されている種の値段の数千倍します。
んー万円の価値ですよ。
種子メーカーぼったくりだろ。憤慨
採集した種はそのまま蒔かず、疑似的に冬を体験させてあげます。
方法はいったて簡単で冷蔵庫で2週間保管するだけです。
今の時期は夏の終わりなので本来ならば秋→冬→春のサイクルを経て種が芽吹くわけですが、収穫まで1年以上かかるニガヨモギにゆっくりとは時間をかけていられません。秋→冬→春の7ヶ月間の時間をスッ飛ばします。
この栽培方法は栽培期間の大幅な短縮が可能になります。
おやすみなさい。
キングクリムゾン!
2週間後、9月上旬
さー春が来た!ということになりました。ニガヨモギちゃんたちはコールドスリープ時間旅行を楽しんでもらえたでしょうか。
これからは日中の気温が下がってくる前に種蒔きから発芽、冬の寒さに負けない体づくりまで超ハードスケジュールが待っています。
現在の気温が24度。
ニガヨモギの発芽適温は25度です。
20度でも発芽しますが、調子よくポンポン発芽させるには25度必要になります。
前年購入した種を播いた時はちまちま播くしかありませんでしたが、今回は盛大に播けます。
どっさー
タイラが自分で種採りをするのは、この雑な種播きが出来ることにつきます。
めっちゃ楽なんです。
二週間後
芽吹きます。
カワユス。
たくさん生えてきましたが、冬の寒さに耐えられるまで成長させなければなりません。
根っこさえしっかりしていれば越冬できます。
その時間的な限界が、8月中旬から11月中旬までの期間の3ヶ月で足りるので、自然って良くできているなと不思議に感動します。
ここまでくれば大丈夫。
高濃度ツジョン得るには純血統のニガヨモギが大量に必要になります。株分けやクローンなど増やす方法はありますが、かかる手間に比べて得られる株数は少ないのでおすすめしません。成功率が低いのです。
ま
株分け、クローンと実際にやってみてタイラの感想になりますが。
雪の下には育苗ポッドがあり、ニガヨモギちゃんたちは春まで眠りにつきます。
本当におやすみなさい。